今月の主題 内科領域における輸液と輸血
血液および血液製剤一覧と一般的適応
徳永 栄一
1
1日赤中央血液センター
pp.288-289
発行日 1973年3月10日
Published Date 1973/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204631
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ごく最近まで輸血といえば保存血液(氷室に72時間以上保存した血液)を使う例がほとんどであったが,だんだんと患者の必要な成分のみを使う方向に進みかけている.必要な成分のみを濃厚な形で投与するほうが効率も良く,患者の心臓の負担を軽減しうることは明らかであるし,一方,貴重な血液をできるだけ有効に使うためにも望ましいことであろう.先進諸国ではかなり前からこのことが行なわれ始めており,血液成分療法と呼ばれている.血液製剤はすべて一定の規格によって製造され,保存血液その他主要なものは生物学的製剤基準に定められた方法が用いられており,その他のものも厚生省の基準外医薬品としての許可条件による方法がとられている.現在許可されている血液製剤の種類と適応を表に示してある.患者の症状に応じて最も適当なものをえらび,使用することが望ましい.
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