特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VIII.アレルギー・膠原病
3.膠原病の臨床検査
ワーラー・ローズ反応とRAテストの使い分け
本間 光夫
1
,
市川 陽一
1
1慶大内科
pp.1318-1320
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204297
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慢性関節リウマチ患者の血清中には,抗γグロブリン抗体の性質をもつグロブリンが存在する.これがリウマトイド因子とよばれるものである.
リウマトイド因子は慢性関節リウマチに特異的なものではないが,ほとんどの慢性関節リウマチ患者がもっていることも事実である.この因子の研究が果たした価値として次の2点があげられる.①病気としての慢性関節リウマチの理解を深めた.②γ-グロブリンの遺伝的コントロールについて新しい研究分野を開発した.
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