日常検査とその限界
RA・LEテスト
高野 喜久雄
1
1順大臨床病理
pp.1640-1641
発行日 1970年11月10日
Published Date 1970/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203389
- 有料閲覧
- 文献概要
受身凝集反応とは
カオリン,ベントナイトや人工樹脂の1つであるポリスチレンラテックス(以下ラテックスと略)などの人工粒子や赤血球の表面に抗原を吸着させ,抗体と反応させると凝集が起こる.この凝集は抗原性のない粒子が核となり,抗原抗体の複合体の大きな集塊ができるため肉眼で容易に認められる.現在臨床検査として利用されている方法はラテックスを粒子の核として抗原を吸着させたもので,リウマチ因子,抗核タンパク抗体,甲状腺自己抗体,胎盤ゴナドトロピン(妊娠反応)などの検出に用いられている.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.