ルポルタージュ 西ドイツの医療・6
超近代的設備をほこる大学病院—ベルリン・フライ大学付属病院
水野 肇
pp.324-326
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203016
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ドイツ医学改革への注目すべき動き
西ドイツの医療は,いろいろな面で封建的であり,日本よりはるかに問題点が多いことは指摘してきた.これらにたいして,多くの改革が試みられているが,ドイツ医学改革への動きは,まだ微微たるもののようである.
そのなかで,とくに注目される動きのひとつに"ベルリン・フライ大学付属病院"がある.西ベルリンは,いろいろな面から世界注視のマトになっている.周囲を全部東独に囲まれ,地つづきでソ連圏と接しているだけに,世界政治の焦点となることもしばしばだった.だが,政治世界ではなく,医療の世界で注目のマトになっているのが,この病院である.
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