ルポ アメリカ医学の実相・5—1968年夏の渡米ノートから
Methodist病院(ロチェスター),Northwestern大学メディカルセンター(シカゴ)を訪ねて
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.782-784
発行日 1969年7月10日
Published Date 1969/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202729
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Methodist 病院--患者のための医療看護を課題として
Mayo Clinicの外来の見学を終えてから地下道を通ってRochester Methodist Hospitalを訪問した.ここは1954年にできたMethodist教会系の病院であり,1966年末に増築して525床の病床と新しい設備を備えた近代病院となっている.Mayo Clinicで診断された患者で入院を要するものは,前日訪問したSt.Mary's Hospitalかこの病院かに送られる.Mayo Clinicのstaffはこれらの病院で病院における活動に従事するわけである.
この病院は,患者のために"いかにしてよいmedicalcareを与えられるか"を研究することが病院の課題とされている.したがって医療や看護に非常な重点がおかれ,その設計も患者のcareがゆき届くように配慮されている.各フロアーには円形の特別病棟があり,中央にnurse stationがあって周囲の患者をよく見渡しながら世話ができるようになっている.とくに重症室や手術後の患者(ICU),または心筋硬塞の患者の病室(CCU)など,この円形の病棟の各階におかれている.
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