EDITORIAL
風疹
永山 徳郎
1
1九大・小児科
pp.383
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201705
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風疹は19世紀初めごろから臨床的に独立疾患として認められるようになつたが,症状のかるい重要でない小児の病気として取り扱われてきた。1941年オーストラリアの眼科医Greggが妊婦が妊娠初期に風疹に罹患すると先天異常をもつ子どもが生まれることを報告して以来,本症の重要性が認められるようになつた。
組織培養による風疹ウイルスの分離は1962年にParkmanらおよびWeller & Nevaによりそれぞれ独立になされた。これは風疹が先天異常をつくる,その謎を解く有力な手がかりを得たことであり,風疹の研究がふたたび脚光をあびるようになつた。
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