症例
石灰沈着を伴つた胃膠様がんの1例
日野 和徳
1
,
斎藤 泰弘
1
,
柴山 豊
1
,
阿部 昭治
1
,
堂前 章
1
,
渋谷 敏朗
1
,
多田 靖
1
,
関野 壮
1
1東大物療内科
pp.271-274
発行日 1967年2月10日
Published Date 1967/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201677
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病変の存在する組織に,石灰の沈着をみる場合には,炎症性変化で治癒機転が完成に近づきつつある証左と考えるのが一般であるが,悪性腫瘍内に石灰の沈着する場合も報告されている。しかしその頻度ははなはだ低く,本症例のごとく胃がんで石灰沈着を伴つたものについては,約20例の報告が見られるにすぎない。しかもそれらのすべてが膠様がんであつた点は興味深い事実といえるであろう。
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