症例 心電図のよみ方(5)
心筋症と心電図
難波 和
1
,
宮崎 秀司
1
1阪大・内科
pp.721-723
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201317
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心筋症とは主として全身性蛋白代謝異常にもとづく,異蛋白血症が2次的に心筋に変化を生じ,炎症像をもたない心筋変性を起こす状態に対し,WuhrmannがMyokardoseと命名したことに始まる。したがつて本症は肝硬変症,慢性腎疾患などのさいに現われ,心電図に特異的なパターンを生じる。われわれ臨床医はどのような疾病のさいにも,その循環器系の監視を怠つてはならない。そういう意味から今回は心筋症の心電図変化について解説する。
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