診断のポイント
頻脈について—発作性の頻迫症(頻脈)に内科医の必ずすべき手段
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.847-850
発行日 1965年6月10日
Published Date 1965/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200858
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頻脈の患者を診察した時,何が頻脈をひき起こしているかを判断しないで,すぐ強心剤などを注射することは,発熱患者の原因を追求しないで,解熱剤を注射することと同様に誠に無責任な治療である。
それは治療とはいえない。とういうのは,頻脈にジギタリスや強心利尿剤を注射して急死させたり,苦悶状態に陥れさぜたりすることが少なくないからである。
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