特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療
膠原病関連症状に対する対症療法
膠原病疾患と漢方薬治療
津田 篤太郎
1
1聖路加国際病院リウマチ膠原病センター
pp.2188-2192
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200140
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ポイント
◎膠原病の諸症状のうち,ステロイド薬や免疫抑制薬の増減で対応困難なものに,漢方薬治療の良い適応がある.
◎倦怠感には四君子湯(しくんしとう)や四物湯(しもつとう)をベースとする処方が有効である.
◎関節痛には,越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう),防已黄耆湯(ぼういおうぎとう),桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などが有用で,場合によりそれらを混合して用いる.
◎乾燥症状には麦門冬湯(ばくもんどうとう)のほか,随伴症状により六味丸(ろくみがん)や八味丸(はちみがん)を使い分ける.
◎浮腫や冷えには,五苓散(ごれいさん)や附子(ぶし)が基本となるが,「気」や「血」の不足を補う処方を合わせて用いる.
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