特集 不整脈の診断と治療―ポイントをおさえよう
不整脈の実態
不整脈の疫学
髙橋 尚彦
1
1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座
pp.2128-2130
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107214
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ポイント
◎心房細動の罹患率は加齢とともに上昇し,その年齢層においても男性に多い.有病率は男女ともに70歳台で最も高く,全国での罹患患者数は,100~200万人程度と推定される.
◎心房細動の新規発症も加齢とともに増加し,70歳台の男性で7~8/1,000人と推定される.
◎心房細動発症の本邦における危険因子として,弁膜症,年齢,虚血性心疾患が挙げられているが,欧米の知見を加味すると,高血圧や糖尿病も危険因子として認識する必要がある.
◎心原性脳塞栓症の危険因子としてCHADS2スコアが普及しており,本邦における有用性も現在解析中である.
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