今月の主題 内科医のための皮膚科的スキル
よくみられる皮膚疾患-内科医ができるマネジメント
急性発疹症
日野 治子
1
1関東中央病院皮膚科
pp.944-948
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102075
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ポイント
・急性発疹症は比較的急激に発症し,全身に発疹を生じる感染症をいう.
・ウイルスが原因の場合が多い.
・発疹は多彩であるが,おおむね,紅斑・丘疹がみられる疾患,蕁麻疹様発疹が好発する疾患,多形紅斑を生じる疾患,水疱を生じる疾患などに分けられる.
1) 紅斑丘疹型は麻疹,風疹,伝染性紅斑,伝染性単核症などである.
2) 多形紅斑型の原因はマイコプラズマ,単純性疱疹などが多い.
3) 蕁麻疹型の原因はA,B,C型肝炎,CMVなどが多い.
4) 水疱は単純性疱疹,水痘・帯状疱疹,手足口病などにみられる.
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