特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
皮膚疾患
褥瘡
宮地 良樹
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学講座
pp.609-612
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101619
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褥瘡は長期臥床や長時間手術時の持続性圧迫やずれによって起こる皮膚潰瘍であるが,体圧分散寝具などによる除圧,創傷治癒が起こるための栄養管理などリスク回避と予防が最も重要であることを説明する.褥瘡は高齢者慢性疾患患者だけでなく,急性期病院においても周手術期を中心に多発していることも周知させる1).局所管理はガイドラインに準拠して,創面評価に基づいた病期別の外用薬,ドレッシング材の使い分けを行う.褥瘡の場合,説明の相手が時に患者ではなく,家族になることもあることを認識すべきである.
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