特集 健康日本21と職場の健康管理
職場における健康日本21の推進
依田 紀彦
1
,
福沢 義行
1
1厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課
pp.9-13
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902646
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産業保健活動の推進
1.はじめに
労働者を取り巻く環境がめまぐるしく変化している近年,安全で快適な職場を形成し,労働者が心身共に健康で働くことができるよう対策を講じることは非常に重要な課題です.
職場における労働者の健康,労働衛生の現状をみると,職業性疾病の発生はこの十数年間で半減したものの依然として跡を絶っていません.また,本格的な高齢化社会を迎え,労働安全衛生法(以下,安衛法)に基づき実施されている定期健康診断結果においては,脳・心臓疾患につながる所見をはじめとするなんらかの所見を有する労働者の割合は4割を超えているという状況にあり,各職場における労働衛生活動,産業保健活動の充実がますます重要となっています.
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