調査報告
健康の自己評価と身のまわりにいる人々との関係について—県民健康づくり1万人アンケートの結果から
玉貫 良二
1
,
野呂 千鶴子
2
,
北村 純
3
1三重県健康福祉部薬務食品課
2三重県健康福祉部健康対策課
3三重県南勢志摩県民局保健福祉部
pp.671-676
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902370
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これからの健康づくりには,疾病予防というだけではなく,主観的な健康感を維持ないし高めていける支援活動が必要であるといわれている1).
この主観的な健康感には多くの要因が関与していると思われるが,その中でも,身近にいる人々の存在は,困ったときに助けてもらうことができるといった安心感のみでなく,個人の精神的な支えや生きがいといったことにも大きく寄与していると考えられる.今回われわれは,そうした身近な人々の存在が個人の主観的な健康評価に与える影響を検証するために,三重県が平成6年に実施した「県民健康づくり1万人アンケート」調査の結果を分析した.
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