特集 健康都市
田舎のまちの健康づくり—山形県村山市
佐藤 昌一郎
1
1山形県村山市役所
pp.338-340
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901034
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◆はじめに
村山市は,山形県の内陸地方のほぼ中央にある農村都市だ.人口3万1千人.農林畜産業の粗生産額100億円,工業出荷額(金属加工,電子,機械工業など)が平年ベースで650億円,商業取扱高は卸売を含あて450億円である.
東は奥羽山脈,西は出羽山系で,市の中央を最上川が貫流する.面積196km2.江戸時代は羽州街道の宿場として栄えた.つまり,地方ではどこにでもある田舎の街だが,それでも空港に隣接し,高速道路や鉄道で中央とつながっていて交通の便も良い.流行語でいえば「空気が美味」で「自然が美しい」ところ,である.
こんなに清潔で健康的な所で,なんで“健康づくり”なのか,なにを今さら…と質問されることがある.とくに大都市の方々から聞かれることが多い.以下,その答えを含めた現況報告である.
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