保健所機能の新たな展開—飛躍する保健所
遠野保健所の在宅ケア支援の現状について
菊池 宣博
1
Nobuhiro KIKUCHI
1
1岩手県遠野保健所
pp.46-48
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900505
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◆はじめに
みちのく盛岡市で,去る平成3年10月16日〜18日の3日間,第50回日本公衆衛生学会が盛会に開催されたところである.
当学会の関連付随行事である第48回全国保健所長総会も開催され,今回から提案事項も絞り,第1分科会「ニュー保健所構想」,第2分科会「精神保健対策等」,第3分科会「廃棄物対策等」に分かれて討議したところである.協議事項の中で全国の実情を聞きたい,全国的な調査を願いたい,また国へ要望してほしいといった積極的な討論であった.
当保健所管内の遠野市は,「民話のふる里」として全国に知られ,「大自然に息吹く永遠の田園都市・トオノピア」の建設をめざしている.特に急速に進む高齢化社会に対応するため,国に先駆けて在宅ケアサービス「寝たきり老人訪問診療及び訪問看護」を実施し,充実を図っている.
保健所もこれらを発展させるため,平成2年度から「在宅医療推進事業」をモデルとして実施している.今回は,当保健所管内の在宅ケア支援の現状について述べたい.
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