特集 インバウンドと在留外国人—その増加と諸課題
扉
pp.83
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209068
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政府のインバウンド戦略の推進などによって訪日外国人観光客数は年々増加しており,2018年には3,000万人を超えました.在留外国人も増加しており,必然的に外国人傷病者が病院で受診する機会が増え,医療の受け入れ体制の整備が進められています.一方,言語対応,健康保険制度,未収金など多くの問題点が指摘されています.
少子高齢化に伴う国内での労働力不足を補う対策として,外国人労働者の受け入れが拡大しています.企業の社員として雇用される直接雇用よりも人材派遣会社からの派遣などによる間接雇用が多く,また,研修・技能実習制度に基づく研修生,留学生によるアルバイトなど多様です.こうした中で産業保健や医療,生活環境および日常生活支援などを含めた公衆衛生上の課題が数多く指摘されています.
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