日本列島
昭和60年度がん制圧大会長野市で開催
藤島 弘道
1
1長野県衛生部保健予防課
pp.480
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207298
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長野
長野県成人病予防協会創立20周年を祝う
財団法人長野県成人病予防協会は,昭和40年3月29日に創立され,46年からは胃集団検診,55年からは乳房検診を行い,昭和59年度末では,胃検診人員1,074,826人,乳房検診人員は97,790人となった.発見胃がん件数は1,077件,乳がん件数は79件である.昭和60年9月12日,その創立20周年記念式典が長野市で催された.経過報告,受診率の高い市町村・事業所の表彰等の後,宮城県対がん協会の,菅原伸之先生の記念講演が行われた.「胃がん検診の効果と評価」と題し,胃集検の意義づけと,精度管理の必要性を強調され,有意義な内容であった.
翌13日は,がん制圧全国大会であった.長野市の県民文化会館に,2,000人余が集まった.表彰式等に続き,NHK解説委員行天良雄氏の特別講演「すこやかに楽しい老後を生きるには」があった.「近代日本には,価値観が180°転換する時期が3度あった.第1の明治維新では,他の価値観と一緒に,健康観も変わったが,第2の敗戦時には,健康観は変わらなかった.今,第3の文化革命"高齢化社会"を迎えようとしている.高齢化社会を乗りきるには,若年・中年の時代から,健康を自分の問題として考えるようにならなければいけない.100年間は元気で楽しく生き,最後は1週間という期待のもてる現代である.」といった内容であった.
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