講座 臨床から公衆衛生へ—感染症シリーズ・9
恙虫病
坪井 義昌
1
1国立予防衛生研究所
pp.393-396
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207065
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■はじめに
最近,日本における恙虫病は増加の一途をたどっている.1980年代になっての急増は過去にも例がなく,異常といってよい.
1983年には約700名,そして昨年1984年には900名を越えた.患者数の増加ということに加えて注目しなければならないのは,発生の確認された県の増加,また県内における発生地域の増加(広域化)ということである.
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