特集 AMHTS(自動化多項目検診)
AMHTSからみた岐阜県職員の健康状態
井口 恒男
1
,
栗田 孝子
1
,
中村 稚枝子
1
,
森 甫
1
,
鈴木 大輔
2
,
又吉 純一
2
,
子安 崇雄
3
1岐阜県立健康管理院
2岐阜大学公衆衛生学
3岐阜大学衛生学
pp.625-629
発行日 1974年11月15日
Published Date 1974/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204921
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,成人の疾病は多様化しており,従来の胃検診,血圧検査などの単項目スクリーニング方式では,健康の把握は不十分である.健康状態を多角的に把える試みとして,単項目検診を組合せ同時実施する方法1)2)の他,最近では自動化機器やComputerを導入して,一貫したシステムで数10項目の検査が短時間でできるAutomated Multiphasic Health Testing System and Services(自動化多項目検診,以下AMHTSと略す)も開発され,すでに国内でも30以上の施設で運転されている3).
岐阜県においても,AMHTSが導入され,昭和48年4月より運転を始めている4)が,この運転に先立ち,岐阜県職員を対象にテストランが実施された.このテストランは,システムの流れの検討,検診能力の検討,検査値の判定の検討を目的としたものであるが,対象となった県職員の検診成績の分析に当っては,主として健康であると自覚している職員を集計の対象としており,一般成人の健康管理対策上にも意義あるものと思われるので,その概要を報告する.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.