特集 AMHTS(自動化多項目検診)
岐阜県立健康管理院におけるAMHTSの問題点
鈴木 大輔
1,2
,
井口 恒男
2
1岐阜県大野保健所
2岐阜県立健康管理院
pp.602-606
発行日 1974年11月15日
Published Date 1974/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204917
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AMHTSが民間から地方公共団体まで含めて,各地で導入されたり,あるいは計画準備中のところが多いようである.岐阜県立健康管理院も,昭和48年4月よりAMHTSの運転を開始しているが,このようなシステムは従来の検診方法と違ったいくつかの優れた特色をもつものであるが,反面その運用とか活用方法には,検討すべきいくつかの問題点があるように思われる.
AMHTSに関する研究討議は目新しいものではなく,既に関連発表がされており,筆者ら1)2)も今までに若干の問題提起をしてきた.しかし,AMHTSがPublicHealthの中でどのような役割を果たし得るのか,あるいは地域保健医療体系の中でどのような位置づけが期待されるのかが重大な関心事ながら,未だ十分な統一見解もしくは共通概念が確立されていないようである.このように,AMHTSと公衆衛生のかかわりは重要な意味を持つものであるため,保健医療に従事者すべてのものが,この問題を考えてみる必要があると思う.
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