特集 親子
鍵っ子
高橋 種昭
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1日本総合愛育研究所
pp.548-549
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204901
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最近では家事以外の労働に従事する母親の数は年と共に増え,団地でも農村でも,朝になると職場に急ぐ主婦の姿がみられる.所によっては送迎バスが朝夕地域まで入りこみ,そうした主婦達の送迎に従事している.このように家庭の主婦で家事以外の労働に従事するものが増えてきたということは,それだけの数の家庭で,子ども達が母親の手から離れた生活を余儀なくさせられているわけである.もちろん,そうした子どもの中には,母親の手から離れても祖父母に面倒をみてもらったり,保育所で充実した生活を送っている子どももいるが,中には誰からも保護されず,いわゆる鍵っ子として放置された状態におかれている不幸な子どもも当然いるわけである.特に幼児と違い,保育所で保育されることのない学童に,こうした鍵っ子が多数生れている.
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