特集 農村の地域保健活動(広見町の場合)
地区衛生組織活動と保健従事者の役割
岡田 尚久
1
1愛媛県立北宇和病院農村医学センター
pp.146-150
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204815
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高度経済成長政策は,農村の生活基盤そのものを崩壊させ,さらに,健康破壊を引き起こしている.また,農村では,過疎化がすすみ若者がつぎつぎと都市へ去っていったため,地区組織の構成員は老齢化し,日稼ぎや内職などの兼業の増加,出稼ぎの増加は,地区組織の構成員の時間的余裕をうばうなど地区組織活動の停滞をもたらした.
しかし,ますます進行する健康破壊のなかで,地区住民の健康に対する要望や意見は,次第に大きく高まってきている.このような健康破壊は,個々人の努力では,とうてい解決しえないものが多く,健康を守る活動は,部落ぐるみ,地区ぐるみの組織的な活動になっている.
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