厚生だより
国際検疫について
W. Z
pp.719
発行日 1969年12月15日
Published Date 1969/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204003
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国際検疫の目的
検疫とは検疫伝染病(ペスト,コレラ,発疹チフス,痘そう,黄熱および回帰熱)その他の重要伝染病が国際交通によって蔓延するのを防止するための業務をいうが,これを行なうにあたって,ある場合は厳しすぎて国際交通を阻害し,ある場合は甘すぎて疾病や媒介体の蔓延を阻止しえないというように,時によってあるいは国によってまちまちな態度をとったのでは,無用の混乱を招来するばかりでなく検疫の目的も達することはできない.
これには,国際的な基準によって世界各国が統一された措置をとることが必要であり,WHOは1951年それまで行なわれていた多くの条約や取りきめを合理的に単一化した"国際衛生視則"を採択した.
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