資料
新しい浄化そう—建築基準法改正による構造基準と管理体制
岩戸 武雄
1
1国立公衆衛生院衛生工学部
pp.590-598
発行日 1969年10月15日
Published Date 1969/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203967
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政省令改正の背景
生活環境を改善する一環としての便所の水洗化の推進は,し尿浄化そうの普及に著しい開発を示した.公共下水道の建設は,遅々として進まず,またその恩恵を被むる水洗化は10年間に60%を下まわる現状である.昭和42年度の公共下水道水洗化人口692万人に対して浄化そう水洗化人口は,878万人に達し設置数49万7千を越えている.
これらの浄化そうの形式は,200種以上も出回っているが,そのうち従来,基準形として唯一の性能が規定されたものは案外少なく,大部分のものは特殊形として認定されたものであった.これらの機能は低下していて,良好なものはきわめて少なかった.
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