特集 世界のなかの綜合保健
論叢
ヨーロッパの公衆保健雑感
白川 充
1
1和歌山医科大学
pp.100-102
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202996
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私は昨年4月に羽田を発って,西ドイツのBad Kreuznachで開催される第2回国際農業医学会に出席し,講演(研究発表)を終えたのち,ひきつづき欧米15力国の産業医学の実情,および公衆衛生学教育研究事情視察のため,8月末まで4カ月余を,ドイツ,イタリー,オーストリー,デンマーク,ノルウェイ,オランダ,イギリス,ベルギー,フランス,スイス,スペイン,ポルトガル,アメリカ合衆国,カナダ等の諸国を旅行し,64都市を歴訪した。私の他に日本農村医学会員10名も欧米医療視察団を組織して,本学会に出席したので,最初の2週間は学会が終るまで行動をともにした。
本学会の内容については,べつの機会に詳しく書く予定なので,ここではその概要を部門別に紹介するだけにしたい。第1部:中毒および動物基因性疾患,第2部:農村の衛生状態,第3部:家庭の衛生状態,第4部:栄養問題,第5部:労働環境(a.家族経営農場,b.雇傭労働による労働),第6部:人と機械(労働と健康),第7部:災害事故。
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