研究報告
蛔虫感染媒介者としての蔬菜に関する実態調査
小宮 義孝
1
,
小島 邦子
1
1國立予防衞生研究所
pp.37-40
発行日 1954年5月15日
Published Date 1954/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201382
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蔬菜が蛔虫感染媒介者として重要な意義を有することを考慮して,主としてその関東地方における出廻り状況生食状況の実体調査を行った。その結果は次の如くであった。
1)ふつうに出廻つている野菜のうち,普通生食に供せられているものは22種,時に生食するもの10種.全く生食されないものは13種で,総数の半数以上が普通生食に供せられている。
2)生食に供するものの調理法は,各種つけもの,つけ合せ,塩もみ,酢のもの,和えものなどが多く乳頻繁に生食する蔬菜ほどその調理法も多い。
3)蔬菜種の出廻り状況は春秋が最も多いが,蛔虫感染媒介者としての意義が比較的大きいと考えられる大根にんじん,ねぎ,玉ねぎなどは四季を通じて出廻つており,白菜,つまみ菜などは主として秋に出廻つている。
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