特集 第4回日本公衆衞生學會
第1日
學會長挨拶
小島 三郞
1
1日本醫科大學
pp.3-4
発行日 1951年1月15日
Published Date 1951/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200758
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日本公衆衞生學會の開會にあたり,一言御挨拶申上げます。我が公衆衞生協會が發足して以來,4年に近い歳月を經過し,その間,協會の事業の最も大きな有意義なものの1つとして,そして唯今迄のところ,唯1つとして,學會を開催して今に至りました。他の分科と聊か異なる點は,公衆衞生學は,純正基礎醫學でもなく,臨床醫學でもなく其の應用醫學たる點に於て臨床醫學に近く,其の研究調査の方法技術に於て基礎學に近く,報告者は各大學及び研究所の勤務者の他に,中央官省の技術官,各都道府縣の衞生部,地方衞生研究所の技術者,又保健所關係の第一線衞生擔當官等に至り,誠に廣汎にして,又特色ある業績内容を以て,訴え説くものがあり,此點だけでも,我が學會が存在すべき理由と,そして益々隆盛になるべき運命とを持て居ります。今回は演題申込みが多數に上り,世話人たる私共は,愉快なる悲鳴を擧げざるを得なくなりました。10月10日の締切後,尚申込まれた方々には,謝絶せざるを得なくなつたような譯でありますが時間のゆるす限り,追加として御願いいたし,折角の御努力に報いたいとも考えています。
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