特集 第4回日本公衆衞生學會
協會長挨拶
田宮 猛雄
1
1日本公衆衞生協會
pp.4-6
発行日 1951年1月15日
Published Date 1951/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200759
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只今小島會長の御挨拶に續き,私僣越でございますけれども一言御挨拶申上げます。日本公衆衞生協會が發足いたしまして,まだ年月は淺いのでありますが,その本來の使命といたしますところは事業の方面と學會の方面に大別できます。事業方面といたしましては公衆衞生のいろいろな調査,研究,その他雜誌の刊行,或はいろいろな團體,或は機關の相五の連絡というようなこと,いろいろ廣汎な公衆衞生事業の學問的,實際的方面につきましては多く使命をもつている筈でございましたが,私共の微力のためにその目的を行つてゆくことができませんでした。しかし僅かに厚生省の方々の非常なる御努力によりまして年々學會を開催することができ,ようやく學會をもつて餘命を繁いでおつたようなわけでございます。しかしながら本協會が本來の使命に目覺めまして,いろいろ理事者の間で御相談をいただきまして,ようやくその案が出來上つたようなわけであります。われわれの絶えざる學問的,及び實際的活動を世に示す道を講ずる案ができたのであります。われわれは會員各位の御熱意によりまして,われわれが當初から持つております理想に一歩でも近づけたいとこういう念願であります。幸にも最近におきまして各大學には公衆衞生の講座,或は教授の方々もおできになり,しかもその間に歩調を一にして,少なくとも最少限度の授業内容はかくかくであるというような御相談もその懇談會において原案ができたのでございます。
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