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小兒麻痺の疫學と治療
北岡 正見
1
1國立豫防衞生研究所
pp.121-124
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200713
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過去においてわが國であまり問題にされなかつた小兒麻痺(以下polioと略)も學界の注目をひくようになつた。その理由は嘗ては散發性であつた本症も近年流行性に多發する樣になり,昭和22年3月5日厚生省令第5號,傳染病屆出規則が發されたり,同22年12月12日法律第64號,兒童福祉法が施行されたりし,昭和22年並に24年には夫々980例並に3130例の患者が屆出され,醫師並に一般の本症に關する知識が著しく進歩したからである。その結果最近polioに關する特集號(1)が發行され,また著者(1-7)も數篇の研究業績を發表した。こゝに先づpolioウィールス(以下ウィと略)について觸れ,ついでその疫學及び治療について述べることにする。
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