特集 鼠族昆蟲
東南アジア栄養会議に出席して
大磯 敏雄
1
1厚生省栄養課
pp.298-299
発行日 1950年5月15日
Published Date 1950/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200646
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國際連会,PAO(Food and Agriculture Organigation)では,毎年國際米殼会議(I. R. C.)を開催して來た。本年はビルマのラングーンで1月30日から2月15日まで開かれた。この会議は,更に東南アジア栄養会議,裁培技術会議,米殼一般会議の三つに分たれている。私は此の栄養会議にSCAPのお伴をして列席したので,短期間の見聞で誤りあるを恐れるが,公衆衞生に関係ある2,3のルポルタージュを試みようと思う。
ビルマの1,2月は1年中で一番よい季節といわれ,所謂,乾季で氣温は22°〜23℃位,毎日雲一つ無い晴天続きで,戸外に出れば,直射日光は熱帶だけあつて,痛いように強烈だが,室内で陽ををさえぎつて電扇をゆるく廻して居れば別に汗をかく程でもなく至極快適である。これが2月終り頃からぐつと暑くなり,雨季の始まる5月頃に最高に達し,5月から10月末までは,雨期が続くのださうである。私の滯在中は晴天続きであつたが,イラワジ河には濁水がどうどうと流れており,熱帶の木々は相変らず青々と繁りさつぱりしおれることを知らない。果物は季節外れで,バナナと,此方でとれるミカン位のものであつた。
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