昭和24年における
傳染病及び性病の概況
角田 厲作
1
1厚生省統計調査部
pp.220-224
発行日 1950年4月15日
Published Date 1950/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200626
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1.はしがき
医師が法定傳染病性病及び届出傳染病の患者を診断したときは,無料郵便の届出票によつて,その病名,患者氏名,住所,性,年齢その他の事項を,保健所に届出なければならないこととなつている。
その疾病は,從來10種の法定傳染病の他昭和21年5月から日本腦炎が加わり,更に昭和22年3月傳染病届出規則により,麻疹,百日咳,流行性感冒,黄熱,破傷風,肺炎,産褥熱,狂犬病,炭そ,鼻そ,結核,らい,トラホームが,届出を要することとなつた。尚これよりさきマラリア,デング熱が届出をすることとなつていたが,更に22年8月急性灰白脊髓炎が,23年6月傳染性下痢性が加わり,合計28種である。その他性病予防法により,りん病,梅毒,軟性下かん及びそけいリンパ肉芽腫症の4種を入れて32種が届出を規定されている。
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