厚生省のうごき
2.優生保護法と施行規則
pp.427-429
発行日 1949年5月25日
Published Date 1949/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200474
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かつての國民優生生活の基調であつた"生めよ殖やせよ"の軍國的人口増殖政策から"量より質へ"の平和的優生保護政策へと,180度の轉換を遂げた新しい優生保護法は,戰後の變貎した社會や經濟情勢に即應して,惡質者を取除くことによつて國民素質の向上を圖るとともに,母性の生命と健康を保護することを目的として昨年9月11日から施行されたが,わが國現下の重大問題である人口問題とも密接な關連性を持っているところから,同法について昨今さらに新しい檢討が加えられている。ことに最近避姙藥の公賣等によつて,産兒制限に對する國民の關心が昂まつて來た折柄,ともすれば同法が無條件に堕胎を認めるものであるかのような誤解もあるので,とくに同法に對し,一般の正しい理解が望まれる。
同法の主要な點は
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