特集 身体拘束最小化を実現するための倫理的問い 診療報酬改定を受け,踏まえておくべき視点・論点
扉
pp.936-937
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350110936
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2024年度診療報酬改定における入院料の通則改定により,身体“的”拘束最小化が施設基準として明確化され,未実施施設は減算の対象となりました。しかし本質は,必要な治療を安全に受けることができる環境の実現であり,マニュアル順守の姿勢にとどまらず,スタッフ1人ひとりの倫理的感受性を高めることが求められています。患者の尊厳を守るには,身体的拘束(フィジカルロック)だけでなく,スピーチロックやドラッグロックを含む「身体拘束」にもアンテナを張り,学んでおきたいところです。
本特集では,継続的な教育研修や倫理カンファレンス,OJTでの日常的問いかけによる組織文化醸成のプロセス,看護管理者にとって指標となるものなどを具体的に示しながら,「現場において倫理的問いを立てる力」を高める考え方と実践を紹介します。

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