あなたにとって作業療法とは何ですか?・第133回
あなたにとって作業療法とは何ですか?
谷川 真澄
1
1株式会社なるざ
pp.43
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600010043
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寛容と創造
対象者の想いを聞き,その主体に立ち,可能性を見極め,よりよい生活へと伴走する.作業という無限の素材と活用で,人を選ばず,あらゆるもの・ことを受け入れ,個々の困難や状況に応えていく.作業療法は,人に対してはもちろん,考え方から仕組みまで構造全体が寛容性にあふれている.抽象的でなく具体的に寛容である.私はこのように作業療法を捉えることで作業療法を受け止め,好きになり,私にとっての作業療法を築いてきたように思う.
「うれしい」,たった一つの感情でもいい,作業療法とは,対象者と一緒に新しい何かを創り出すことではないだろうか.私はそこが楽しい.個人だけでなく,作業療法がもつ創造の力は,将来,人口減少,コミュニティの生成,生産性の向上といった社会課題の解決にも寄与するだろう.作業療法士の中の誰かがその突出した創造力で変革を起こすのだ.
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