特集 遠心性収縮を考える
EOI(essences of the issue)
pp.146-147
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020146
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遠心性収縮は日常生活活動における力の調整や運動速度の制御に重要な役割を果たすが,筋損傷リスクへの誤解から臨床では遠心性抵抗運動が敬遠されがちである.本特集ではエビデンスに基づき,その安全性と有効性を解説した.低強度から段階的に実施することで筋肥大や筋力増強を促し,高齢者や虚弱な患者にも適応可能であることを紹介している.さらに,関節制御の改善,マイオカイン分泌の促進,心血管ストレスの軽減といった利点も注目されている.正しい理解と技術習得を通じて,遠心性収縮の可能性を臨床に活かすきっかけとしたい.
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