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特集 鼓室形成術—基本とコツで上手くなる
鼓索神経の取り扱い
Management of the chorda tympani in the middle ear surgery
新川 智佳子
1
Chikako Shinkawa
1
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
キーワード:
鼓索神経
,
味覚障害
,
TEES
Keyword:
鼓索神経
,
味覚障害
,
TEES
pp.112-116
発行日 2025年2月20日
Published Date 2025/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970020112
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POINT
●TEESは接近・拡大視が可能であるため,鼓索神経の温存に効果的である。
●鼓索神経の走行は解剖学的にバリエーションがあるため,術前にCTで評価を行う必要がある。
●両側耳疾患のある症例では特に味覚機能の温存が重要であり,術前電気味覚検査を行い,鼓索神経の機能評価を行う必要がある。
●鼓索神経障害が起きやすい手術操作として,後方の鼓膜穿孔に対する新鮮化,tympanomeatal flapの挙上,ツチ骨頭の切断時,真珠腫上皮の剝離が挙げられる。本稿ではこれらに対する注意点と当科で行っている対策について概説する。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月)。
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