今月の臨床 —これ一冊でわかる—婦人科がん術後補助療法
総論
術後補助療法の目的と対象
瀧本 裕美
1
,
笹野 智之
1
,
馬淵 誠士
1
1兵庫医科大学産科婦人科学教室
キーワード:
婦人科がん
,
術後補助療法
,
術後再発リスク分類
Keyword:
婦人科がん
,
術後補助療法
,
術後再発リスク分類
pp.684-688
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790080684
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●婦人科がんに対する術後補助療法には,化学療法,放射線治療,ホルモン療法,免疫療法がある.
●子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がんの再発低リスク群の5年全生存率は,それぞれ96%以上,95〜98%,96%と,術後補助療法を実施しなくとも予後良好である.
●卵巣がんを除いた婦人科悪性腫瘍では,術後補助療法を必要としない低リスク群が大半であり,診療にあたる医師は低リスク群の予後も把握しておく必要がある.

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