増大号 何度でも見たい! 一般検査パーフェクトガイド
1章 尿検査
尿沈渣検査
塩類,結晶類
長嶌 和子
1
1藤田医科大学病院臨床検査部
キーワード:
尿中結晶
,
結晶鑑別
,
尿路結石
Keyword:
尿中結晶
,
結晶鑑別
,
尿路結石
pp.796-800
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540080796
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はじめに
尿中に出現する塩類・結晶類は,飲食物や体内代謝に由来する成分が腎臓で排泄され,尿中での溶解度が低下して析出したものである.多くは形態や尿pHから鑑別可能であるが,類似成分では溶解試験を要するため1),pH,形状,溶解性を総合的に評価することが重要である.
結晶の析出には尿pHが大きく関与する.尿は体内で産生された過剰な酸を排泄する役割を担うため,健常者の尿は一般にpH6.0前後の弱酸性を示す.このように生理的には弱酸性が基準となることから,尿沈渣中の結晶を評価する際には,理論上の中性であるpH7.0ではなく,pH6.0を基準として酸性側・アルカリ性側を判断する2).

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