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尿ナトリウム/カリウム比と血圧の関係—臨床的意義と最新知見
龍華 章裕
1
1リウゲ内科小田井クリニック
pp.418-420
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540040418
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はじめに
高血圧は,日本人の死因の上位を占める心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)(脳卒中,心筋梗塞など)の主要な危険因子である.その予防と管理には生活習慣の改善が重要であり,なかでも食塩(ナトリウム)摂取の制限とカリウム摂取の増加は,極めて効果的な戦略とされている1).これらの摂取バランスを簡便に評価できる指標として,尿中ナトリウム/カリウム比(以下,尿Na/K比)が注目されている.尿Na/K比は,食事におけるNaとKaの摂取量を反映し,血圧の状態や心血管リスクと密接に関連している2).
従来,食塩摂取量の評価には24時間尿中Na排泄量が用いられてきたが,煩雑で継続的な測定には不向きである.一方,尿Na/K比は,随時尿からも算出可能であり,日常的なモニタリングにも適している.
本稿では,尿Na/K比の基礎的知識,測定方法,血圧との関連性に加え,最新のガイドラインや他疾患における応用について詳述する.

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