ワンポイントアドバイス
検査結果報告の技師間差を少なくする工夫—グラム染色結果・コメント内容を中心に
楠木 まり
1,2
1神戸大学医学部附属病院検査部
2神戸大学医学部附属病院感染制御部
pp.69-71
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540010069
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はじめに
グラム染色は,簡便かつ迅速に実施できるため,感染症の診断や抗菌薬の選択,あるいは治療効果判定に大変有用な技術である.しかし,鏡検技術やグラム染色結果の解釈は,知識や経験など,要員の力量に大きく影響される.また,多くの場合,複数の要員がグラム染色標本を鏡検し結果報告に携わるため,結果報告内容が要員によって左右されないよう,微生物検査室として一定レベルの精度を維持していかなければならない.本稿では,神戸大学医学部附属病院(以下,当院)での運用を交えながら,グラム染色報告の技師間差を少なくする工夫について述べる.

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