特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
その他
Question 52 82歳男性.主訴「労作時呼吸困難,倦怠感」
小賀 徹
1
1川崎医科大学呼吸器内科学教室
pp.1255-1256
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081255
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現病歴 日常生活で労作時の息切れを自覚するようになり,近医受診.スパイロメトリにて閉塞性換気障害を認め,中等症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)として長時間作用性抗コリン薬(LAMA)/長時間作用性β2刺激薬(LABA)配合剤の吸入薬が開始された.しかし,息切れの改善は乏しく,短時間作用性β2刺激薬(SABA)を頓用で追加吸入するも効果が得られず,精査加療のために当院を紹介受診した.息切れを訴えるだけではなく,日中は元気がなく,倦怠感を訴えて自宅で過ごすことが多い.家族に聞くと,就寝中はいびきをかいており,時々息が止まっているとのことであった.加えて,夜間に4回ほどトイレに行くという.
喫煙歴 20本/日,20〜50歳.
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