特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
気管支喘息
Question 29 16歳男性.主訴「喀痰増量」
奥村 尚稔
1
,
川島 篤志
2
1豊後大野市民病院総合診療科
2市立福知山市民病院総合内科
pp.1203-1204
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081203
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現病歴 1歳時より気管支喘息と診断され,受診2カ月前まで当院小児科に通院していた.数年前より気道感染症を繰り返しており,普段から喀痰の量は多かった.副鼻腔炎もあり,耳鼻咽喉科を何度か受診したことがある.受診2カ月前より微熱,全身倦怠感,および喀痰増量を認め,徐々に増悪し通学するのも困難な状態になったため,当院小児科より紹介され,総合内科を受診した.最近は,学校で隠れて大量の喀痰を出していた.小児科では吸入ブデソニド/ホルモテロールとロイコトリエン受容体拮抗薬による治療を受けたが,症状の改善はなかった.
既往歴 気道感染症以外の細菌感染症の罹患歴はなし.
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