Expert Lecture エキスパートに訊く筋ジストロフィー診療のポイント
Q2:機械による咳介助(MIE)の上手な使い方を教えてください
三浦 利彦
1
1国立病院機構北海道医療センター理学療法室 理学療法士長
pp.30-32
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0119.02.02_0030-0032
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咳のピークフロー(peak cough flow:PCF)が270L/分以下に低下した場合は,感染や誤嚥による窒息や肺炎,緊急的な挿管を回避するために徒手や機械による咳介助(mechanical insufflation-exsufflation:MIE)を導入する.筋ジストロフィーのタイプによっては,歩行が可能な場合や,肺活量が比較的保たれていても,口頭咽頭機能の低下から咳機能が先行して低下している場合もあるため,定期的なPCF評価を行いMIEの適応を判断する.
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