特集 漢方医学の妙諦を探る
生薬の組み合わせはどのように決めるのか
三潴 忠道
1
1福島県立医科大学会津医療センター漢方医学講座教授
キーワード:
生薬
,
方剤
,
証
,
陰陽
,
気血水
,
補瀉
Keyword:
生薬
,
方剤
,
証
,
陰陽
,
気血水
,
補瀉
pp.25-29
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.04_0025-0029
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漢方薬は,複数生薬により構成された方剤(薬方)として臨床に使用される。その成立には,個々の天然物の薬効を経験し生薬が認識され,2生薬以上の組み合わせによりさらなる効能を体験するという,経験の集積が基礎にある。漢方医学的病態診断(証)体系は,生薬や方剤の有効性から帰納され,理論化された面もある。証の陰陽や虚実を中庸に導き,体内循環要素である気血水の異常を正常化するべく,方剤は組み立てられる。経験知に多くを依存して構成された方剤から,個々の構成生薬の和では推し量れない作用が認められる。「KEY WORDS」生薬,方剤,証,陰陽,気血水,補瀉
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