特集 子宮筋腫のすべて
子宮筋腫の薬物療法:対症療法からulipristalまで
馬場 長
1
1京都大学大学院医学研究科器官外科学婦人科学産科学 准教授
キーワード:
子宮筋腫
,
選択的プロゲステロン受容体修飾薬
,
薬物療法
Keyword:
子宮筋腫
,
選択的プロゲステロン受容体修飾薬
,
薬物療法
pp.41-46
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.25.02_0041-0046
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薬物療法は子宮筋腫に対する根本的治療ではない。薬物のみで子宮筋腫による月経困難や月経過多にまつわる諸症状の改善が期待できる場合や,閉経期ないし術前など,患者個々のライフシーンに応じて投薬を検討する必要がある。選択的プロゲステロン受容体修飾薬の1つであるulipristal acetate(UPA)はプロゲステロン受容体に結合し,子宮筋腫細胞の増殖を抑制し,アポトーシスを増強させる新規薬剤である。海外では症候性子宮筋腫に対して実臨床で使用されており,わが国での臨床適用が待たれる。「KEY WORDS」子宮筋腫,選択的プロゲステロン受容体修飾薬,薬物療法
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