研究・報告
親子の絆づくりプログラム「赤ちゃんがきた!」は子育て仲間の獲得に有用である
木村 美貴子
1
,
原田 大輔
,
阪本 夏子
,
柏木 博子
,
北林 愛理
,
倉谷 千尋
,
中野 真由
,
福西 志登美
,
石浦 嘉人
,
大八木 知史
,
鈴木 志帆
,
浦上 友江
,
福永 花子
,
山田 寛之
1地域医療機能推進機構大阪病院 看護部
キーワード:
質問紙法
,
育児
,
親子関係
,
ピアグループ
,
後向き研究
,
母子保健
,
友人
Keyword:
Child Rearing
,
Retrospective Studies
,
Peer Group
,
Parent-Child Relations
,
Maternal Health Services
,
Friends
pp.535-539
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J03252.2021290944
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当院では2012年度より総合病院では初めて、「子育て仲間づくり」「親子の愛着形成」「育児知識の習得」を柱に乳児をもつ母親の育児ストレス軽減を目指す「親子の絆づくりプログラム'赤ちゃんがきた!'」(Baby Program:BP)を開催している。BPは主に全国の自治体で行われているが、実施後の効果を検討した報告が少ないことから、今回、2012年11月~2015年に当院で開催した計10回のBPに参加した母親を対象に、BP参加前(回答34名)・参加直後(回答34名)・半年後(回答30名)・1年後(回答33名)・2年後(回答22名)にそれぞれアンケート調査を行った。その結果、「BP参加者との、プログラム以外での交流があるか」の問いに対し「交流している」と回答したのは、参加直後は48.5%であったのが、参加半年以後には約9割となり、参加2年後では95.5%が交流を続けていた。自治体など地域で行われているBPは1回ごとの開催やランダムなメンバーとの出会いが多く、その出会いが後々まで継続しにくいのに対し、当院でのBPは4週連続のプログラムであるため、お互いの境遇を理解し合える時間があり、出会いが継続しやすいほか、プログラム内に自身の悩みや境遇を自主的に共有し会う機会が設けられていることも、出会いが継続する大きな要因であると考えられた。
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