特集 慢性便秘症診療の最前線
話題 向精神薬服用患者の便秘診療
丸木 拓
1
,
坪井 貴詞
,
渡邊 衡一郎
1岩尾会東京海道病院 精神科
キーワード:
Clozapine
,
抗精神病剤
,
抗うつ剤
,
向精神剤
,
便秘
Keyword:
Psychotropic Drugs
,
Clozapine
,
Constipation
,
Antipsychotic Agents
,
Antidepressive Agents
pp.103-106
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022096560
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<Headline>1 精神疾患はその病状や向精神薬内服によって慢性便秘を生じやすい。2 向精神薬はその抗コリン作用によって腸管の蠕動運動が低下し、便秘を生じやすくなる。3 抗コリン作用の強い向精神薬には一部の抗うつ薬、抗精神病薬があてはまり、精神科で時に併用される抗Parkinson病薬もこれに該当する。4 薬剤性便秘の改善には精神科医との連携が大切である。また薬剤調整は当事者である患者の理解が必須であり、双方向性のコミュニケーション法として共同意思決定(SDM)が有用である。
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