特集 内科外来でみる急性腹症診療:見落とさないコツ
診療のすすめかた 見落としてはいけない画像所見
白神 伸之
1
1東邦大学医療センター大森病院 放射線科
キーワード:
肝炎
,
急性腹症
,
憩室炎
,
血栓塞栓症
,
十二指腸疾患
,
鑑別診断
,
腸炎
,
胆嚢疾患
,
虫垂炎
,
腸重積症
,
腸穿孔
,
捻転
,
腹膜炎
,
閉鎖孔ヘルニア
,
大動脈瘤-腹部
,
腸捻転
,
MPR (Multiplanar Reconstruction)
,
腹部CT
,
腹膜垂
Keyword:
Colon
,
Diagnosis, Differential
,
Duodenal Diseases
,
Intussusception
,
Hernia, Obturator
,
Torsion Abnormality
,
Abdomen, Acute
,
Gallbladder Diseases
,
Hepatitis
,
Appendicitis
,
Aortic Aneurysm, Abdominal
,
Intestinal Perforation
,
Peritonitis
,
Diverticulitis
,
Enterocolitis
,
Thromboembolism
,
Intestinal Volvulus
pp.21-31
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021107062
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<Headline>1 急性腹症の画像所見で見落とされてはならないものの1つは腸管絞扼であり、ステージによっては画像と臨床所見が乖離していることがあるので注意が必要である。2 腹腔内free airは多すぎるとかえって見落とされることがあり、消化管穿孔が疑われた場合にはCTのwindow widthを広げた画像を必ず参照することが推奨される。3 動脈塞栓症など、血管病変に起因する急性腹症については、頻度は低いものの見落とされると致死的なことがあるため、急性腹症のCT撮影ではできるだけ経静脈造影を行うことが肝要である。4 腹部大動脈瘤では切迫破裂や感染性大動脈瘤の所見に注意する必要がある。
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